アスベストの利用と、反動

利益の代償

「石綿」とも呼ばれるアスベストは、非常に軽い素材です。
そして、一つ一つが非常に細かく、肉眼で確認することができないくらい細いものです。

建材などに吹きつけられたアスベストは、そのままでは何の問題も起こしません。
しかし、破壊したり、解体したりなど、強い衝撃を加えると、建材から剥離します。

剥離したアスベストは、その軽さのため、少しの風でも空気中に漂います。
目に見えないほど細かいので、どれだけの量、空気中に漂っているのかを確認することはできません。
知らずのうちに、人が空気ごと吸い込んでしまう、ということが、当然起こりえます。

体内に取り込まれたアスベストは、肺胞という肺の細胞の奥深くまで運ばれ、細胞に鋭く突き刺さります。
体内に取り込まれた繊維は、自然には外に排出されません。
次第に、体内の蓄積量が増えてくると、肺の機能が侵され、呼吸が苦しくなります。
痰に血が混じるようになり、正常な呼吸が行えないため、体内の酸素不足が顕著になり、ちょっとの運動でめまいがしたり、気分が悪くなったりします。

そして、肺の中に残り続ける繊維によって、肺がんを起こしたり、中皮腫という病気を引き起こします。

こうなると、生命の危険さえあります。


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